第65回グローバル・マーケティング研究会の様子

第65回グローバル・マーケティング研究会の様子です。

今回はイトーヨーカ堂常務執行役員,中国総代表の三枝富博氏にご講演賜り,イトーヨーカ堂の中国事業について詳細にご教授いただきました。

 

16年間の駐在経験をもとに気迫のこもったご報告をいただきました。
「覚悟を決める」とはこういったことなのだと感じる場面が節々にあり,非常に大きな説得力がありました。

「消費者に近い小売だからこそ」なのかもしれませんが,徹底して現地の消費者に寄り添ってニーズを掘り起こしていく。細やかな部分に気づける人材を作る。
様々なご苦労をされての今の成功がある,ということを非常に強く感じる素晴らしいご報告でした。

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第64回グローバル・マーケティング研究会の様子

第64回グローバル・マーケティング研究会の様子です。

今回は,博報堂の宇都宮毅氏にご登壇賜り,インド版『巨人の星』:スーラジ・ザ・ライジングスター誕生の背景や,日印共同での制作などをご解説いただきました。

「日本とインドを近づける」

情熱あふれるプレゼンテーションで,会場全体が活気づいていたように思います。
フロアからの厳しい質問に対し,ひとつひとつ丁寧に回答され,「オール・ジャパンで頑張るんだ」という背景にあるメッセージを感じることが出来ました。

 

第63回グローバル・マーケティング研究会の様子

第63回グローバル・マーケティング研究会の様子です。
今回はクアルコムジャパン特別顧問の山田純さまにご登壇賜り,同社のグローバル戦略についてご解説頂きました。

数多く寄せられた質問に対しても非常に簡潔かつ明快にご回答いただき,1時間のディスカッションも大いに盛り上がりました。

グローバル・マーケティング研究会2013年の活動

【2013年】

2013/01/15 日置政克氏(コマツ顧問,2012/3まで常務取締役)
62「コマツのグローバル戦略」

2013/02/22 山田純氏(クアルコムジャパン特別顧問,2012/5まで代表取締役会長兼社長)
63「クアルコムはグローバル競争を如何に闘うのか?」

2013/03/22 宇都宮 毅 氏 (博報堂)
64「インド・クリケット版『巨人の星』:スーラジ・ザ・ライジングスター」

2013/04/24 三枝富博氏(イトーヨーカ堂常務執行役員,中国総代表)
65「イトーヨーカ堂の目指すもの」

2013/05/17 鈴木 祥子 氏(日本コカ・コーラ副社長)
66「コカ・コーラのグローカライゼーション」

2013/06/25 繁田 奈歩 氏(infoBRIDGE代表取締役)
67「難解なインド市場、インドの地の利、人の利、活かし方」

2013/07/30 高崎 充弘 氏(株式会社エンジニア代表取締役社長)
68「モノづくり企業を活性化する4つの秘訣~ネジザウルスGTの開発から得られたM_P_D_P~」

2013/08/29 徐 向東 氏(中国市場戦略研究所所長)
69「中国で売れないなんてありえない! ~中国主要6都市での日本製品イメージ調査など 現地からみた日本企業のマーケティングや人材活用などの問題~」

2013/10/01 江尻 義久 氏(ハニーズ代表取締役社長)
70「ハニーズのグローバル戦略」

2013/11/22 山下 充洋 氏(森永製菓執行役員・海外事業担当)
71「現地で勝ち抜くBtoCメーカーの経営~海外駐在20年で学んだ勝てる経営思想と事業構築の視点~」

2013/12/12 志村 安弘 氏 (東芝顧問:前常務・営業企画室室長)
72「東芝のグローバル戦略」

第59回グローバル・マーケティング研究会の様子

第59回グローバル・マーケティング研究会の様子です。
今回はファミリーマート海外業務部長の恒松秀紀氏にご登壇賜り,同社の海外展開をアジア中心にご解説いただきました。

ブランド管理の方法や現地パートナーとの合弁契約等,非常に詳細にご教示いただき,参加者から質問すべてに対しても,丁寧にご回答いただきました。

地域に密着することが不可欠なコンビニエンス・ストアという業態にあって,徹底した社員教育を含め,現地に根差した事業展開をされていたことが非常に印象的でした。

第58回グローバル・マーケティング研究会の様子

第58回グローバル・マーケティング研究会の様子です。

今回は,元ヤクルト専務取締役の平野博勝さまにご登壇いただき,ヤクルトのフィリピン事業,シンガポール事業の再建についてお話しいただきました。

「ヤクルト教」とご自身が表現されたように,ヤクルトには明確な哲学・理念があり,それを共有した社員によって多くの困難に立ち向かっていくお話に大変感動しました。

「どれだけ多くの健康弱者にヤクルトを提供できるかに徹底しており,社内資料では売上高や利益の数字すら出していない」というお話をされた際には,参加者の間で感嘆のどよめきが起こりました。

「自分たちの製品が社会の人々の役に立っている」
その想いがフィリピンその他の海外事業における再建の原動力となったように感じました。

企業の存在意義とは何か,非常に考えさせられるご報告であったと思います。