第176回グローバル・マーケティング研究会

第175回グローバル・マーケティング研究会:9月例会

日 時:2023年10月27日(金) 18:30~20:30 
会 場: 明治大学駿河台校舎リバティタワー1階、1012教室 
報告者:廣末秀一 
(日本たばこ産業株式会社執行役員 国内たばこ事業マーケティング担当) 

報告題:JTグローバル化の軌跡からの学び 
報告概要: 
JTは過去において、たばこ事業のグローバル化を核として、利益成長を実現してきました。今回はその「軌跡」を振り返りながら、利益成長実現のKEYとなったいくつかの重要施策を抽出し、経営戦略レベルおよび事業戦略レベルの両視点から、個人的な解釈としての学びポイントをご紹介したいと思います。特に、①戦略の要諦としての「選択と集中×ポートフォリオ」、②意思決定を支える組織の癖と人事、③経営時間軸(事業ライフサイクル)との向き合い方について、皆さんと共に学びを深めることができれば幸いです。 

報告者プロフィール: 
1969年生まれ/福岡県出身。1993年3月:九州大学・経済学部経済工学科を卒業後、同年4月:日本たばこ産業株式会社(JT)入社。福岡支店小倉営業所(当時)への初期配属を皮切りとして、約15年間に亘ってたばこブランドマーケティング&セールス領域の実務を担当。その後の約10年間はコーポレート/経営企画部に在籍し、全社経営課題に対応しながら経営トップ(CEO)の意思決定を支援。2019年より現職(執行役員・国内たばこ事業マーケティング担当)。 

<参加条件> 
参加資格:会員・非会員関係なく誰でも参加できます。 
費用:会費も参加費も不要です。懇親会のみ実費負担していただきます。 
   ※懇親会は会員限定です。 

<例会アジェンダ> 
18:15~18:28 報告者と事務局の打ち合わせ 
18:28~18:30 例会開始の挨拶および注意事項説明(2分) 
18:30~19:30 報告(60分) 
19:30~20:10 質疑応答(40分) 
20:10~20:20 研究者によるコメント(10分) 
20:20~20:25 懇親会会場への移動 

永島正康(2021)『グローバル・サプライチェーンにおける新しい製販協働のかたち─見えない需要を見える需要に─』

永島正康 (2021)『グローバル・サプライチェーンにおける新しい製販協働のかたち─見えない   需要を見える需要に─』丸善プラネット。

不確実性の高まるグローバル市場において、需要予測は益々難しくなっており、企業のパフォーマンス悪化につながっている。本書では、この問題の解決を図るために、グローバル・サプライチェーンにおける新しい製造ー販売協働あり方を提示する。

古川裕康 (2021)『グローバル・マーケティング論』

古川裕康 (2021)『グローバル・マーケティング論』,文眞堂。

本書は

  • なぜ企業経営にグローバル・マーケティングの考え方が必要なのか。
  • いつ,どのように企業はグローバル・マーケティングへと足を踏み入れるのか。
  • どのようなプロセスを経てグローバル・マーケティングは展開されていくのか。
  • なぜ海外市場への適応だけでは成果が得られないのか。
  • 何が各国・各地域の差異を決定づけているのか。

といった問いに対して,グローバル・マーケティングの役割,概念,動向を整理・分析・検討することで取り組んだものとなっている。 グローバル化とローカル化の波が繚乱するセミ・グローバリゼーションの時代に,国・地域間の共通性と異質性のマネジメントには一層の困難が伴う。本書はその解消に一石を投じている。グローバル・マーケティング論の真髄が纏められた一冊。

森辺一樹 (2020)『グローバル・マーケティングの基本』

森辺一樹 (2020)『グローバル・マーケティングの基本』,日本実業出版社。

● アジア新興国に特有のマーケティング
● 参入戦略を策定するための6つの可視化
● 良いディストリビューターの選び方、使いこなし方
● 市場と企業に合わせたチャネル戦略の立て方
● 大企業の戦略から中小企業の戦略まで具体的に解説

株式会社ドゥ・ハウス編 (2020)『ミレニアル世代事業戦略:なぜこれまでのマーケティングはうまくいかなかったのか?』

株式会社ドゥ・ハウス編 (2020)『ミレニアル世代事業戦略:なぜこれまでのマーケティングはうまくいかなかったのか?』,白桃書房。

ミレニアル世代は1980年~2000年にかけて生まれた世代で、現在、市場の規模、影響力において最大であり、彼らが求めるものの半歩先の製品・サービスを提示することが極めて重要という認識が急速に強まってきている。

ミレニアル世代は米国では「ジェネレーションY」と言われる世代とほぼ重なる。また、中国の「80后」「90后」も従来の伝統的中国人観を覆す世代として注目を集めてきており、単に日本国内に一定の市場があるというだけでなく、グローバルな広がりを持ち、ITの活用に長け、SDGsの理念とも通じる、共通の価値観を持つ市場があると言う。

本書は、ミレニアル世代の特徴を独自の定量調査によって把握したうえで、彼らを対象にした、米国と日本の10以上の企業の具体的な取り組みを、丁寧な取材に基づきながらも簡潔に描き出す。そして、世界的な広がりを持ち、共通の思考・行動傾向を持つこの世代への、グローバルマーケティングを目指す。

技術イノベーションに偏りすぎてきた日本企業にとり、特に有用性の高いマーケティング・イノベーションの道標を示した決定版と言える。

【目次】
まえがき─COVID-19による世界の変化とミレニアル世代の重要性
はじめに
序章 なぜ今ミレニアル世代が注目されるのか?
第1章 米国ミレニアル世代のセグメンテーション
第2章 ミレニアル世代の共通性と特異性
第3章 新しく生まれたモノ/コト/文化/文化/ビジネス
第4章 米国企業のミレニアル世代への取り組み
第5章 日本企業のミレニアル世代への取り組み
おわりに
「グローバルミレニアル・ラボ」のご紹介

井上真里編著 (2020)『グラフィック グローバル・ビジネス』

井上真里編著 (2020)『グラフィック グローバル・ビジネス』,新世社。

左頁に本文解説,右頁に図表や写真を対応させるというレイアウトによって現代のグローバル・ビジネス研究の流れをいきいきと伝える入門テキスト.特徴として,考察対象を多国籍企業に限定せず中小企業をも含め,分析を「マクロ」から「ミクロ」へとして,各国・地域の政治体制や経済状況,文化・宗教・慣習,情報化の進展といった外部環境から,企業組織や戦略,取引企業や競合企業との企業間関係といった内部環境を順を追って解説し,さらに企業内における親会社と現地子会社間の関係などにも焦点を当てた.読みやすい2色刷.

第138回グローバル・マーケティング研究会

日 時:2019年11月15日(金) 18:30~21:00
場 所:明治大学駿河台校舎リバティタワー3階 1031教室
報告者:関口憲義氏(ボルボ・カー・ジャパン、マーケティング部シニア・ディレクター)

報告題:「幻想と欺瞞のグローバルブランドマネジメント」

内 容:
こんにち、グローバルブランドマネジメントの必要性についてはほぼ疑義無く受け入れられているのではないかと思っていますが、その手法については依然として「何がほんとうに有効なのか」が問われています。これまで、この問題はセントラルコントロールvsローカライゼーションのバランスの問題と捉えられてきました。しかし、もしかしたらマネジメント手法または前提そのものに欠けていた視点があるのではないか、と思いはじめています。グローバルブランドの現場でなにが起きているのかをご紹介しつつ、碩学のみなさまのご指導ご批判をあおぎ、議論と思考を深められたら、と思っております。

プロフィール:
1988年、(株)電通に入社。マーケティングの実務畑を歩み、大手自動車会社、大手電機メーカー、大手通信キャリア、外資系トイレタリー会社などのマーケティング・コンサルティング、ブランディング、新規事業戦略立案に関わる。2003年5月、ノースカロライナ大学チャペルヒル校、キーナン=フラグラー・ビジネス・スクール(MBA)修了。2014年11月1日よりボルボ・カー・ジャパン㈱に入社、現職。
専門はマーケティング、ブランディング、CSR/CSV。

懇親会(ナポリの下町食堂)※会費,4000円
会員限定、先着順40名。

入会希望の方は下記のリンクよりお申し込み下さい。
http://gumaken.org/contact