小池 純司・平本 督太郎・野村総合研究所アフリカビジネス推進事務局(2015)『アフリカ進出戦略ハンドブック』

3月例会でご報告予定の平本督太郎氏による著書が昨年12月に発売されました。

【内容紹介】
日本企業の成長機会はアフリカにある!
最後のフロンティア市場をどう切り拓いていったらいいのか?

進出国の選定方法、現地パートナーの探し方からコミュニケーションのコツまでがわかる。 GE、サブミラー、LGエレクトロニクス、住友ゴム、本田技研など先進企業事例も満載。

アフリカ大陸は、2015年時点で12億人弱の人口が2050年ににはほぼ倍増し、20億人を超える巨大市場になると予測されている。全人口12億人弱の平均年齢は20歳代と若く、2030年時点でも若年者(24歳以下)が5割以上となる見込みである。

このアフリカの人口パワーは、将来の消費市場として無視できない、最後のフロンティア市場である。

日本企業のアフリカへの進出状況をみると、アジア地域へのそれと比べて圧倒的に少ない。日本企業においては、いまだにアフリカ大陸に対する現状認識に誤解が多い。

しかし、現在、アフリカでは、民主化、都市化も進展してナイジェリア・ラゴスのような1000万人都市も出現、購買力ある中間層も育ちつつある。その一方で、BoPビジネスや、社会インフラ整備に対する需要も旺盛である。
日本がアジアで貢献してきたビジネス経験を、アフリカ大陸で活かせる機会が豊富に存在している。

本書は、日本企業のアフリカ進出支援を行っているコンサルタントが経験と実践を通じて得た知見をもとに、今後のアフリカ市場に対する日本企業の戦略についての示唆を提示するものである。

アフリカビジネスに携わる企業経営者、ビジネスパーソン必携の一冊。

【主な内容】
第1章 急成長するアフリカ市場
世界中から注目される最後のフロンティア市場
アフリカ市場に対する誤解と実態
アフリカ市場への進出を阻む3つの障壁
コラム① 日本からどうやってアフリカ大陸に行くのがよいか?

第2章 アフリカ市場の読み解き方
アフリカ各国の3つのリスク
アフリカ各国の3つのビジネスチャンス
コラム② アフリカ各国にある日本政府機関との付き合い方

第3章 アフリカ市場における4つのエントリー戦略
核となる国々に対する段階的投資による進出
BtoG/B市場を核とした進出
第三国企業との連携による進出
現地企業に対するM&Aを通じた複数国同時進出
コラム③ アフリカの気候~冬のコートが必要なこともある

第4章 先進企業事例に学ぶアフリカビジネス
GE(重電)
シュナイダーエレクトリック(重電)
AGCO(農機)
サブミラー(飲料)
LGエレクトロニクス(家電)
海信電器(家電)
バジャジ・オート(二輪・三輪)
キルロスカ・ブラザーズ」(ポンプ・バルブ)
本田技研工業(二輪・四輪)
住友ゴム工業(自動車関連製品)
レオン自動機(食品製造機械)
会宝産業(中古自動車部品)
コラム④ 出張時の通関と両替で注意すべきこと

第5章 アフリカ市場進出に向けた検討ステップ
進出国・現地中核拠点の選定
現地パートナー探索
アフリカ市場に合わせた事業の再構築
コラム⑤ アフリカでの観光、サファリがおすすめ

第6章 アフリカ主要5ヵ国の概況
南アフリカ~中間層が台頭するアフリカ随一の経済大国
エジプト~中東各国との共通点が多く、市場規模が大きい
ケニア~経済成長が進んでいる東アフリカのハブ国
タンザニア~治安の良さが魅力で輸送ハブ国になる可能性もある
コートジボワール~内戦後の復興需要、景気回復に期待
コラム⑥ アフリカの食べ物を楽しむ

第7章コミュニケーションと渡航直前準備のコツ
アポイントメント取得からフォローアップまでの流れ
渡航直前の準備で気をつけるべきこと
コラム⑦ アフリカにおけるBoPビジネス

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