増田明子(2016)『MUJI(無印良品)式世界で愛されるマーケティング』

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増田明子(2016)『MUJI(無印良品)式世界で愛されるマーケティング』日経BP社。
http://amzn.asia/1VAooOa

会員で2012年2月(当時は良品計画に所属)にご報告いただいた千葉商科大学准教授の増田明子先生の新著が本日(2016年11月17日)発売されます。

<内容紹介>Amazon.co.jpより

無印良品はなぜ,世界中の人が大好きになるのか?
「ムジの知」とは?
MUJIの秘密を徹底解明!

「一番普通の形」にする人が本能的に「心地よい」と感じるものを作る
「余白の力」によってそのまま世界中で売る
最大公約数が満足する「これ『で』いい」を目指す
「それ以外」をすべて市場にする
「個性の一歩手前」で止める
「選択と集中」はしない
「1+1=1」にする
「わけ」を伝える

MUJIの商品が世界的な普遍性を持っている大きな理由はシンプルさにある。
そのシンプルさとは,使い勝手の良い「一番普通」の形を目指したデザインである。
だからMUJIは,世の中のいろいろなブランドに対して,「特徴がない」ことが特徴となれるブランドなのである。
MUJIが世界中の文化の壁を越えていける理由もここにある。いろいろな文化を背景にしたブランドがたくさんある中で,「それ以外」を市場にしているMUJIの競争の仕方は,とても秀逸だといえる。
「それ以外」というポジションは,文化の壁だけでなく,時の流れも超えていける。
多くのブランドは流行を追う。MUJIは普遍を追う。
シンプルで地味な商品かもしれないが,だからこそ時代遅れにならない。
(第一章より)

<著者について>Amazon.co.jpより

千葉商科大学人間社会学部准教授。
上智大学経済学部経営学科非常勤講師。
マーケティング,消費者行動論,国際経営論を担当。
1996年早稲田大学商学部卒業。住友商事勤務を経て,2003年イタリアのミラノにあるIULM University に留学し,Master in Retail Managementを修了。ミラノ在住時の2004年に,現地企業によるMUJI商品の輸入販売を企画し,それがきっかけでイタリア1号店となるMUJI ITALIA(ミラノ)の開店プロジェクトに参加。
日本に帰国後,2005年に良品計画に入社し,2014年までMUJIの商品開発に携わる。
良品計画在籍中に早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了(MBA; Dean’s List)。
その後,早稲田大学商学研究科博士後期課程にてマーケティング論を研究。2014年から現職。
著書に『ゲーム・チェンジャーの競争戦略』(共著,日本経済新聞出版社)がある。
日本商業学会会員,日本マーケティング学会会員,日本消費者行動研究学会会員,国際ビジネス研究学会会員。